能力と知識の出しどころ

昔から僕は,自分が頑張って得た知識は必要ならば必ず与えてあげなければならないと思っていました。もちろん,色々なところに行き,たくさんお人と話して知識を吸収するのは基本です。そのための労力は惜しみません。そして,そうして得た知識は社会にきちんと還元して,みんなで幸せになれれば良いと思っていました。所謂ハッカー精神」と言うヤツです。


ただ…最近少しだけ疑問に感じることもあったりします。
ひょっとしたら僕はただの都合のいいヤツに成り下がっているのではないだろうか。ただの「便利に使えるヤツ」と言うだけではないだろうか。


たまたま人よりも知識が豊富だったがゆえに多くの仕事を抱え,人知れず倒れて忘れられていく…自分の今の状況はそんな感じなのかもしれません。ちょっと自分を過大評価し過ぎかも知れませんが(苦笑。

「能ある鷹は爪を隠す」と昔から言います。もちろん僕は鷹ほど能はありませんが(汗),最近少しだけ,「時と場合によって知識を出さないことも重要だ」と思うようになりました。不要な時に解決法を安易に提示したり,代わりにやってしまうのは本当は自分にとっても相手にとってもいいことではないのではないかと思うようになりました。

ただ,僕本人は誰かが困っていて,自分の知識がそこで役に立つのならそれを黙って見過ごすのはちょっと考えられません。結局こうして悩んでも「都合のいいヤツ」以外にはなれない気がします。それに,使えないヤツより使えるヤツのほうがいいじゃないですか。


ちょっとだけ,息抜きしながら頑張っていこうかとは思いますが,色々悩んでもこの問題の答えはまだまだ出ません。